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小論文ネット講座 書き方編 第1講 

原稿用紙の使い方+段落について最小限のルールを

 

 

§1 段落に分けて小論文を書く

 よく、一段落で一気に小論文を書いてしまう生徒がいますが、基礎編第0講でも言ったように、小論文は大学に入ってから書く「論文」を小さくしたものです。その「論文」でも、適宜、「ここまでは従来の議論の紹介」、「ここは自分の主張の展開」、「ここはまとめ」などと、文章の各部分に役割を持たせて書くのは当然のこととされています。したがって、小論文でも、文章の各部分に役割を持たせることは当然のことだと理解しましょう。

 また、読む側からすれば、400字以上もの文章(文が連なったもの)を、息継ぎもせずに一気に読まされるのはハッキリ言って息苦しいです。清書をしながら数行おきに読者からの視点を想像し、読者が息苦しくなりそうだったら、そこでも段落を分けるという姿勢も当然、身につけなければなりません。

 例外としては、問題が問1と問2に分かれており、問1が「この課題文を要約せよ」、問2が「自分の考えを述べよ」というタイプの問題になっている場合などがあります。この場合は、問1は段落を分けずに書き、問2は段落を分けて書くというのが一般的です。

 段落分けについて、「納得行かない!」あるいは「もっとくわしく考えたい」という人がもしいたらこちらのページを。<第1講-2 段落についてつっこんで考えてみる>

 


§2 段落の最初は一文字空ける

 

段落分け

【例1:段落の最初は一文字空ける】

 

 各段落の最初は一文字空けます。その方が、原稿用紙の場合は見やすいという「慣例」です。これは納得もへったくれもなく、「そういう慣例があるのだから守れ」でいいと思います。

 例外としては、上の「1」でも挙げたような、問題が問1と問2に分かれており、問1が「この課題文を要約せよ」、問2が「自分の考えを述べよ」というタイプの問題になっている場合などです。こういう場合は、最初の段落も一文字空けずに書くのが普通です。

 ただし、このタイプの問題でも、最初の段落を一文字空けて書いてしまっても、それによる減点はないと思ってかまいません。採点者にとっては、このくらいの違いはどうでもいいことなのです。ですから、神経質に、「この問題のタイプは~だから・・・しなくちゃ」などと、おっかなびっくりに対処する必要はありません。それよりも

・内容の質を上げること

・とにかく意見を述べるときは段落分けをすること

この2点をしっかり意識することが重要です。

 

 

§3 「~です、~します」調はやめ、「~だ、~である」調にし、それを最後まで統一する(推薦系でも同様!!)

 難しく言えば、「~です、~します」調のことを「敬体(けいたい)」、「~だ、~である」調を「常体(じょうたい)」と言います。ですから、このルールは「小論文は敬体ではなく、常体で書き、それを最後まで統一する」と言い換えることができます。

 このルールは、小論文の参考書によって、ルールの設定がばらついているようです。樋口先生の参考書に限らず、その他のいくつかの参考書でも、

「~です、~します」調か、「~だ、~である」調のどちらかに統一すること。

と書いてあります。ただ、ここでも、上記の「1」に書いたように、「小論文は大学で書く『論文』を小さくしたものだ」という考えにのっとって、あえて強く言いたいと思います。

小論文では、「~だ、~である」調に統一すること!
(=「~です、~します」調は使わないこと!)
※もちろん、課題文が「~です、~します」調であり、それを引用する場合は除きます。

 なぜこういうルールをみなさんに押しつけるかというと、これもここ数年、「~です、~します」調の小論文答案がものすごく増えているからです。実際に生徒にその理由を聞いてみると、大きく分けて二つの理由が出てきます。

① 「~だ、~である」調に比べて、字数が稼げるから。

② 学校の先生が、「丁寧な文体で書け」と言ったから。

どちらも理由としてはダメです。

 まず一つ目の理由についてです。基礎編でも言ったように、字数が埋まらないことを不安に感じる生徒さんは、「小論文は書けるようになってくると、むしろ字数が足りなくなる」ということを知らない生徒さんなわけです。この講座では、字数が埋まるようになるまでは、字数上の減点を一切行いません。ですから、字数が稼げるからなどという、しょぼい理由(失礼)で、「~です、~します」調を使うのはやめて下さい。

 二つ目の理由については、申し訳ありませんが、学校の先生が小論文をわかっていません。一般入試でも推薦入試でも、「採点者にとって読みやすい答案」が歓迎されます。読みにくい答案は、もうそれだけで、「どこかで×をつけてやる」と、採点者の方がネガティブな気持ちになるわけです。では常体と敬体のどちらが、採点者にとって読みやすい答案なのか、落ち着いて想像してみてほしいのです。

 ポイントは、この場合、採点者は似たような答案を数十枚、時には数百枚読まなければならないという点です。

 だとすれば、採点者にとって読みやすい答案は、「~だ、~である」調の「常体」の方であることがわかると思います。当然の前提として、採点者はできるだけ形ではなく、内容のよしあしで採点したいと思っているわけですから、いちいち語尾が

「~と思います。」
「~したいと思っております。」
「どうかよろしくお願いいたします。」

で終わっているのは、ハッキリ言ってイライラの原因にしかならないわけです。小論文はあくまでも自分の「主張」を展開する文章ですし、大学に入ってからの「論文」では、「~です、~します」調で書け、などという指示はまずありません。だとすれば、自分の「主張」がより短く書ける「常体」で書く方が、長い目で見ればトクなのです。

「~と思う。」
「~したいと思う。」→「~したい。」
「よろしく願いたいものだ。」

こういう終わり方が、大学に入ってからの「論文」の「事実上の標準」です(それでも、3番目の例は、小論文ではまず書く必要のない文ではありますが)。

 だとすれば、よく質問で出てくる、「推薦で書く書類は、先生に見ていただくものだから、できるだけていねいに書かなければならないと学校の先生に言われたんですけれども」という疑問も、「全く問題ない」でおしまいだとわかるでしょう。先生に見ていただく書類であっても、その「先生」というのは「大学の先生、あるいは事務の方々」です。大学の先生も大学の事務の人も、とにかく「~だ」「~である」調の文章の方に慣れきっているわけです。したがって、むしろ「~です、~します」という形の方が、大学側にとっては、まどろっこしいがゆえに、逆にネガティブな評価を下しかねない危険性があると思って下さい。

 え?じゃあなぜこのサイトは「~です、~します」調なのかって?そりゃあこのサイトは、できるだけみなさん受験生に身近に感じられるサイトを目指しているからです。高校生が常体に慣れている時代なら、このサイトの文章も常体で書いたでしょう。しかし、今は現実としてそういう時代ではありません。だからこのサイトは敬体で書いているのです。

 先ほども挙げた、「推薦で書く書類は、先生に見ていただくものだから、できるだけていねいに書かなければならないと学校の先生に言われたんですけれども」という質問が普通に出て来る時点で、今の高校生や受験生は、大学に入ってからの「論文」の形式(「フォーマット」とも言います)に全くなじみがないのだなと私は悟りました。しかも、未だにいくつかの高校では、「ですます調で書きなさい」というまちがった指導が、他ならぬ高校の先生によって行われています。これらは大変残念な現状です。

 

 

§4 各行の最初のマス(頭)に、「、」または「。」または」(カギカッコとじ)が来るときは、前の行の最後のマスに、文字と一緒に書く(「行頭禁則」と言う)

 いよいよ、ここまでの中で、一番知らない人が多いルールに来ました。これは例を見ていただくのが一番良いと思います。

行頭禁則1

行頭禁則2

【例2:行末に句点(。)を強引にねじこむ】

 このように、次の行の最初に「、」または「。」または」(カギカッコとじ)が来るときには、前の行の最後のマスに、文字と一緒に書くいうルールがあります。これも、「そうでないと、読み手が読みにくいから」という考えで慣用ルールになっちゃったものと思って下さい。

 言い方を変えれば、「、」と「。」と」(カギカッコとじ)の3種類の記号は、行の頭には書けないものだということで、「行頭禁則」とも呼ばれています。「行頭」とは行の頭、「禁則」とは禁止ルールという意味ですから、行の頭の禁止ルールという意味になります。理解できれば、なるほどと納得いただけると思います。

 ただ、不思議と「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」などの小さな文字は、行の頭に来ても問題ないとされています。自分で行頭禁則を増やさないようにしましょう。これも、「神経質になりすぎない」ことがポイントです。

 このルールの問題は、「つい忘れてしまう」点にあります。生徒さんにもよりますが、7~8回書いてもつい忘れてしまう生徒さんもけっこういます。ですから、基礎編でも、同じ問題の書き直しも含めて、最低10回は答案を書いてほしいと勧めていたのです。

 

 

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